美容師になりたい!
子どもの頃から、自分の髪にコンプレックスがあり、美容師を夢見るようになったのは小学生の頃。どんな髪質でも、髪の長さやヘアスタイルなどによって見た目の印象がガラッと変わり、自分に自信が持てたことがきっかけで、私の様なコンプレックスを解消できる美容師になりたいと憧れていました。
そして、今は子どもの頃に夢見た美容師となり、私の美容師人生は、早くも自分の年齢の半分以上になりました。本当に時が経つのはあっという間だと感じています。
元気をくれた「お客さま」
振返れば、懐かしい20代のころ、毎日家と職場の往復。一日一日が長く感じ、楽しさなんてみじんも感じないアシスタント時代です。「自分は美容師に向いているのか?」と自問自答の繰り返し、美容師を続けることを迷う時代でした。
上司には毎日怒鳴られ、顔色を伺いながら過ごす日々の中、唯一の救いは、お客さまの声でした。いつも私の事を気にかけてくださり、その時の自分自身の状況に、偶然なのか必然なのか不思議なものですが、涙が出そうな時には励ましの声で、なぜか「どんぴしゃ!!」と当てはまる暖かいお言葉は、私の折れそうな心を、どれだけ助けていただいたことか。今の私が美容師を辞めずに続けられるのは、本当にお客様のおかげです。
開業前の心境
しかし、そんな長い時を、雇われながら美容室で過ごしていると、いつの間にか美容業界の慣習や方針、美容師育成の在り方ややり方に疑問に思うことが多くなり、上司の考え方にも納得がいかないことが次第に増えてきました。そんな色々な出来事が重なり、とうとう4年前に、『自分で美容室をやろう!』と決心をしたのです。
何の試練かわかりませんが、開業までに、周囲の人たちから、心配や思いやりという気持ちを盾に、私が開業しようと決断した気持ちを揺るがすような方も多く、本当に自分でお店を経営していけるのかと、決意が揺らぐことの繰り返し。開業前は、私のやりたいことに力を貸してくださる方にだけ思いを語るくらいにとどめ、孤独と不安、そしてお客様の笑顔とワクワクした気持ちを感じながら、開業準備に力をいれました。
開業後は必死な毎日
n(エヌ)を起業したのは3年前。とにかく必死でした。あの頃の私には、勢いが大事だったと思います。自分自身が描く本当になりたかった美容師。ワクワクした楽しさの反面、やっていけるのかという不安。女性が開業する事に対しての偏見、妬みや嫉妬にも似た言葉を投げかける方など、起業後は、毎日一喜一憂する日々。
しかし、この3年間は充実しています。勢いで起業したものの経営は全くの素人です。他人を頼っていた当たり前のことができず苦労しました。また、美容業界で当たり前だったことが、会社経営を行うにあたって全く基準を満たしていないと知り、愕然としたこともありました。でも、これも時間と共に徐々に知識や経験として習得し、開業したころよりも格段に成長している自分と向き合っています。
これからのn(エヌ)
今の私は、自分が描いていた美容師になることができ、こうした今があるのは、お客さま・家族・力になってくださる周りの方々のおかげです。
ですが、私はこれでは終わりません。自分がどうして起業したかを思い出し、初心を忘れず、前進するのみ。私を支えてくださるお客様がいる限り、お店の品質を今以上にもっと向上できることは沢山あります。
n(エヌ)を起業した一年目は必死で、自分の体力・気力を過信していました。2年目、3年目とお客さまが増え、お店も順調運営できる嬉しさの反面、1人でなんでもやりながら、お店を切り盛りすることへの限界が見え、本来描いていた美容師像が以前の会社勤めの美容師に戻ってしまうと思わざるを得ない状況が見えてきました。
私が私らしくあり、お客さまにとって、かけがえのない美容室と美容師になり続けるためにも次の段階に移行します!
私と関わる、お客さまだけでなく、これから生まれる美容師や今も頑張っている美容師仲間と社会に貢献できることを目指したお店を運営していくために、今までの美容業界の常識を変えます。
もちろん、何処までできるかわかりません。そして、不安ではありますが、それ以上に輝く未来を手に入れる事を実現し、今まで支えてくださった全ての皆さまに、私の成長を通じて恩返しをします。
まだまだ未熟者ですが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
美容室 n(エヌ)
紙田尚美
お問い合わせ先
美容室 n エヌ
〒 8100063
福岡市中央区唐人町
1-6-10-1階
電話:092-722-2233
FAX:092-722-2233
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